仮想通貨を始めたばかりの方から、こんな声をよく聞きます。
「10万円でビットコインを買ったのに、すぐ見たら9万5千円になってた…」
これは価格が下がったのではなく、スプレッドという見えないコストが原因です。
スプレッドとは、買うときの値段と売るときの値段の差のこと。
多くの取引所が「手数料無料」と宣伝していますが、実はスプレッドという形で大きなコストがかかっています。
知らずに取引を続けると、年間で数十万円も損をすることも珍しくありません。
しかし、スプレッドの仕組みを理解すればコストを大幅に削減できます。
この記事では、初心者の方でもわかるようにスプレッドの基礎から具体的な対策まで解説します。
スプレッドとは?
まずはスプレッドの基本を理解しましょう。
仕組みを知れば、なぜコストが発生するのかが明確になります。
買うときと売るときの価格差のこと
仮想通貨を取引するとき、実は3つの値段があります。
・市場価格(参考価格・中間価格)
・買うときの値段(購入価格)
・売るときの値段(売却価格)
取引所は市場価格を基準に、購入価格を高く・売却価格を低く設定しているのです。
この買値と売値の差がスプレッドです。
具体例で見てみましょう。
📱 スプレッドの仕組み
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市場価格(参考価格):100万円
あなたが買うとき:103万円(+3万円)
あなたが売るとき: 97万円(-3万円)
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スプレッド:6万円
何もしていないのに6万円が消えてしまう、これがスプレッドの仕組みです。
スプレッドは購入時と売却時の両方にかかるコストであり、取引所はこの差額を利益として運営されています。
スプレッドを確認する方法
取引所の画面で「購入価格」と「売却価格」を見比べてみましょう。
購入価格から売却価格を引くとスプレッドの金額がわかります。
さらにその金額を購入価格で割って100をかけると、スプレッドが何%かも計算できます。
身近な例で理解する
スプレッドは仮想通貨だけの話ではありません。
日常生活でもよく見かける仕組みです。
海外旅行の両替所の例
💱 両替所の看板
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市場レート:1ドル = 145円
円→ドル:1ドル = 150円
ドル→円:1ドル = 140円
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市場では1ドル145円のとき、両替所で買うと150円必要です。
しかし、そのドルを円に戻すと140円でしか交換できません。
15,000円を両替して100ドルを買い、すぐ円に戻すと14,000円になります。
この1,000円の差がスプレッドです。
両替所はこの差額で利益を得ています。
仮想通貨の取引所も同じ仕組みで運営されているのです。
スプレッドと手数料の違い
初心者の方が混乱しやすいのが、手数料とスプレッドの違いです。
手数料は項目ごとに明示して支払う費用で画面にはっきり表示されるされています。
一方、スプレッドは購入・売却価格の差額として価格に組み込まれているため気づきにくいコストです。
| 手数料 | スプレッド | |
|---|---|---|
| 見やすさ | ○ はっきり表示される | △ 価格差として隠れている |
| 金額 | 小さい(取引所により異なる) | 大きい(手数料より割高になりやすい) |
| 支払い方 | 項目ごとに明示して支払う | 購入・売却価格に含まれる |
手数料無料と宣伝している取引所でも、スプレッドが大きければ実際のコストは高くなる場合があります。
特に頻繁に取引を行いたいと思っている方は、取引所を選ぶ際は手数料だけでなく、スプレッドも含めた総コストで判断することが大切です。
スプレッドの大きさを左右する要因
スプレッドの幅は一定ではなく、さまざまな要因によって変動します。
どのような条件で広くなるのかを理解しておくことで、通貨選びの判断材料になるので確認していきましょう。
取引量の多さで変わる
取引量が多く人気の高い通貨ほど、スプレッドは狭くなります。
なぜならビットコインのようなメジャーな通貨は買い手と売り手が常に多いため、取引所はリスクなく仲介できるからです。
一方、知名度の低いアルトコインは取引量が少なく、売れ残りリスクがあるためスプレッドが広くなります。
初めて仮想通貨を購入する方は、取引量の多いメジャーな通貨から始めるとコストを抑えやすいです。
価格変動が激しいほど広がる
価格変動が激しい時ほど、スプレッドは広くなります。
価格が急激に動くと取引所が損失を被るリスクが高まるため、スプレッドを広げてリスクに備えるからです。
例えば重大なニュースが出た直後は価格が乱高下しやすく、スプレッドが一時的に大きく広がることがあります。
相場が落ち着いているタイミングを選んで取引することで、スプレッドによるコストを抑えることができます。
取引前に市場の状況を確認する習慣をつけると良いでしょう。
販売所か取引所かで大きく変わる
同じ通貨でも、どこで買うかによってスプレッドは大きく異なります。
販売所形式の場合
通貨別のスプレッド目安(販売所)
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ビットコイン(BTC):1〜3%
イーサリアム(ETH):2〜4%
リップル(XRP):3〜5%
その他アルトコイン:3〜6%以上
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取引所形式の場合
通貨別のスプレッド目安(取引所形式)
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ビットコイン(BTC):0.01〜0.1%
イーサリアム(ETH):0.05〜0.2%
リップル(XRP):0.1〜0.3%
その他アルトコイン:0.5〜2.0%
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販売所はいつでも即座に売買できる便利さがある反面、取引所が在庫リスクを負担する分スプレッドが広くなります。
一方、取引所形式はユーザー同士が直接売買するためスプレッドが狭くコストを抑えやすいです。
しかし、希望の価格やタイミングで取引できない場合もあります。
便利さを取るかコストを抑えるか、目的に合わせて使い分けることが大切です。
スプレッドを抑えるための取引タイミング
スプレッドは時間帯によっても変動します。
取引が活発な時間帯はスプレッドが狭く、取引が少ない時間帯は広くなる傾向があります。
日本時間の夕方から夜にかけては国内ユーザーの取引が増え、米国市場が開く夜22時以降もスプレッドが狭くなりやすい時間帯です。
反対に、取引量が少ない早朝や流動性が低くなりやすい土日の深夜はスプレッドが広がりやすいため、できるだけ避けるようにしましょう。
特に頻繁に売買する方は、このタイミングを意識するだけでも大きくコストを削減できます。
スプレッドと手数料どちらが重要か
結論から言うと、多くの場合スプレッドの方が重要です。
なぜなら、スプレッドの方が手数料よりも金額が大きいことが多いからです。
ただし、取引スタイルによって重要度は変わります。
📊 取引スタイル別の重要度
頻繁に売買する人 → スプレッドが最重要(取引所形式を使う)
長期保有(ガチホ)の人 → セキュリティやサービス内容を重視
ステーキング・積立メインの人 → スプレッドよりも利率やサービスを優先
自分の取引スタイルに合わせて、何を重視するか判断しましょう。
まとめ|スプレッドを理解して賢く取引しよう
スプレッドとは、購入価格と売却価格の差額として価格に組み込まれた見えないコストです。
手数料無料の取引所でも、スプレッドが大きければ実際のコストは高くなるのです。
取引量の多い通貨を選ぶ、取引所形式を活用する、取引タイミングを意識するといった対策を取ることで、コストを大幅に抑えることができます。
まずは自分が使っている取引所の購入価格と売却価格を実際に確認してみましょう。
小さな意識の積み重ねが、長期的な利益につながります。
スプレッドの仕組みを理解したら、次は自分に合った取引所の選び方を確認してみましょう。
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